IGN Liveが独占公開したSYFYの超注目新シリーズ『*Revival*』の最初の5分間では、予期せぬ方法で死者が蘇る謎めいた世界に引き込まれる映像が披露された。番組の共同クリエイター兼ショーランナー、アーロン・B・クーンツ氏との独占インタビューも実施し、この超自然的ドラマが見逃せない理由を語った。
6月12日SYFYで放送開始予定の『*Revival*』は、2012年から2017年にかけて全47号発行されハーベイ賞ノミネートも受けたティム・シーリー&マイク・ノートンのコミック原作。「リバイバル・デイ」と名付けられた蘇生現象発生の瞬間から物語は始まるが、蘇るのは普通のゾンビではない。記憶や人格を生前のまま保った"再生者"たちの存在が世界を震撼させる。
この導入シーンは原作コミックのオープニングを忠実に再現しており、クーンツ氏がこだわった部分だ。「コミックの最初のシーンから我々は虜になりました。この謎めいた展開こそ映像化すべきだと。ネタバレは避けますが、この序盤シーンには想像以上の重要な意味が込められています。後のエピソードを見返すと全く違う解釈が生まれる仕掛けです」
特に衝撃的なのはウィスコンシン州ウォーソーの「ランディ火葬場」でのシーン。火葬炉から炎に包まれたまま蘇生者が飛び出す映像は、すべて実写撮影でCGIを使わずに撮影された。
「とにかくスケール感を追求したかった」とクーンツ氏は語る。「本物の炎を使い、緊迫感を出したかった。撮影した田舎町では救急隊員が限られているため、スタンバイ要請に申し訳ない気分になりました『今夜は他の事故が起きませんように』と祈るほどでしたね(笑)」
このシーンでは『Divorced Dads』のグレーム・バレット演じるランディも初登場。クーンツ氏がInstagramで発掘したというバレットについて「独特のオーラが作品の不気味さとコミカルさのバランスにぴったり。重いテーマの中に浮かび上がるクセのあるキャラクターです」と絶賛した。
クーンツ氏は脇役にも重要な意味があると強調する。「メインキャラではないが、サイプレス家へと物語を導く鍵となる存在。ランディの『俺のせいじゃない』という台詞はウェイン・サイプレスの最初のセリフと共振しています。家族の亀裂を感じさせる緊迫感こそが、このシリーズ全体の感情的核なのです」
『*Revival*』は暗澹たるホラー作品ではなく、不気味なサスペンスと人情劇、ユーモアをブレンドした作風。クーンツ氏は「『メア・オブ・イーストタウン』と『ファーゴ』を混ぜたような」と表現し、キャラクター駆動型の謎解きにゾンビものの新解釈を加えた作品だと語る。
キャストには『ウィノナ・イアープ』のメリニー・スクロファーノ、『バックステージ』のロミー・ウェルトマン、『JAG』デイビッド・ジェームズ・エリオットら豪華俳優陣が勢揃い。CMパンクことフィル・ブルックスや『ウォーキング・デッド』のスティーヴン・オッグも参加している。
本作は2010年代にImage Comicsで刊行されたティム・シーリー&マイク・ノートンの人気シリーズが原作。ハーベイ賞ノミネートを受けた47号にわたる大作コミックの映像化となる。
『Revival』の最新情報は引き続きIGN Liveで独占公開予定。独占トレーラーも要チェックだ。