
伝説的な2011年のコミック『デッドプール キルズ ザ マーベル ユニバース』は、マーベルの英雄たちをウェイド・ウィルソンが狂乱の殺戮行進で駆け抜ける様でその評価を確立した。その成功を受けて2017年に続編『デッドプール キルズ ザ マーベル ユニバース アゲイン』が生まれた。今、原作者カレン・バンとアーティストのダリボア・タラジッチが再集結し、爆発的な結末——『デッドプール キルズ ザ マーベル ユニバース ワン ラスト タイム』——を描く。今回、ウェイドの殺戮行は単一の現実を超え、マーベル多元宇宙全体を脅かす規模に拡大する。
多元宇宙虐殺の始まり
IGNは最近、この血みどろの三部作完結編についてバン氏に独占インタビューを行った。以下では、独占プレビューアートと、デッドプールの現実を跨ぐ殺戮行に関する見解を紹介する。
デッドプール キルズ ザ マーベル ユニバース ワン ラスト タイム - プレビューギャラリー

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マーベル作品で最も多くのデッドプール作品を手がけるライター(『ナイト・オブ・ザ・リビングデッドプール』、『マークス・フォー・マネー』)であるバン氏は、これらの続編は元々計画されていなかったことを明かす:「これが三部作になるとは全く知らなかったんです。最初の作品を終える時、他のアイデアと共に『デッドプール キルズ ザ マーベル マルチバース』も提案していました。今こそ、この拡大を行う完璧なタイミングです。」
殺戮の規模を拡大することは創造的な挑戦となった:「どうすればマーベルの全ヒーローを殺す話を上回れるのか? その答えは、無限の現実にわたってデッドプールを解き放つことです。」読者は、ウェイドがキャップ・ウルフやワールドブレイカー・ハルクのような歪んだバリアントや、数十年間姿を見せていなかった無名の多元宇宙キャラクターたちと戦う姿を目撃することになる。
「私たちはデッドプール史上最も壮大な物語を創り上げている」とバン氏はほのめかす。タラジッチのアートも再び進化するが、前作『アゲイン』のようなスタイル変更とは異なるという:「ダリボアは、怪物のようなヒーローのバリアントを見事に再構築し、史上最も狂気じみた[削除]を紹介してくれます。」
独立しながらも繋がる物語
最初の2作品が独立した殺戮行(一つは虚無的、もう一つはマインドコントロールによるもの)を描いたのに対し、この完結編は前作たちにさりげなく言及しつつも、単体で成立する。「注意深いファンは繋がりを見つけられるかもしれない」とバン氏は示唆するが、「新規の読者もすぐに没頭できる」という。
特筆すべきは、この殺人鬼デッドプールが、これまでで最も共感を誘う存在かもしれない点だ。「もし読者が実際にウェイドの多元宇宙虐殺を応援したくなったらどうなるだろう?と私たちは問いかけました」とバン氏は説明する。「彼の使命と心境が、この物語を独特かつ引き込まれるものにしています。」

『デッドプール キルズ ザ マーベル ユニバース ワン ラスト タイム』#1は、2025年4月2日に店頭に登場。
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