バルダーズ・ゲート3は、パッチ8のリリース以来、Steamにおけるプレイヤー参加率が顕著に回復し、開発元のラリアン・スタジオが今後の大型プロジェクトに注力する態勢を整えている。
ゲームを一変させるパッチ8は、要望の多かったフォトモードに加えて12の新サブクラスを追加し、大幅なプレイヤー増加を引き起こした。週末には、Steamでの同時接続プレイヤー数が169,267人というピークを記録—これは発売2年目を迎えたシングルプレイRPGにとって驚異的なマイルストーンとなった(PlayStation及びXboxのプレイヤー統計は各プラットフォームより未公開)。
ラリアン・スタジオCEOのスウェン・ヴィンケはパッチ8の成功を振り返り、バルダーズ・ゲート3がこのアップデートのみならず、活発なMODサポートによっても強い勢いを維持していると指摘。「この安定性により、我々は次の大型タイトルの開発に完全に集中できる」と、BG3の画期的な成功を受けて高い期待が寄せられていることを認めつつ述べた。
パッチ8はバルダーズ・ゲート3にとって最後の大型アップデートとなり、ラリアンにとって非凡な一章に終止符を打つ。2023年に登場したこのRPG傑作は、2024年を通じて、そして2025年にかけてまで堅調な商業的パフォーマンスを維持した後、スタジオはダンジョンズ&ドラゴンズ関連プロジェクトからの撤退を発表し、未発表の新作開発に邁進することとなった。
一方、D&Dの権利を所有するハズブロは、バルダーズ・ゲートシリーズの継続に意欲を示している。ハズブロのデジタルゲーム部門シシニアヴァイスプレジデント、ダン・アユーブはIGNに対し、ラリアン撤退後、複数の団体が当該IPに関心を示していることを明かした。具体的な計画は未定ながら、アユーブは近い将来の発表を確約したものの、それがバルダーズ・ゲート4なのか、またはクロスオーバーコンコンテンンツなのかは現時点では不明である。
「我々は慎重なアプローチを採る」と、アユーブは今後の開発に関して強調。「基準は極めて高いため、適切に選択肢を検討するために必要な時間をかける」と語った。